サッカーでサイドバックのコツ!守備の動き方とポジショニングは?

01.092018


サッカーサイドバックのコツ_守備ディフェンス4

 

こんにちは、イノです。

 

前回は、サイドバックの攻撃についてお話ししました(サッカーでサイドバックのポジショニングと動き方は?【攻撃編】右と左)。

 

今回は、サイドバックの守備についてお話しします。

 

最近、中学生や高校生のサッカー部の子で「サイドバックの守備がわからない」と言っていたのを聞きました。特に「1対1の守備がわからない」「裏を取られないようにしたい」といった悩みが多いようです。

 

そこで、今回は、サイドバックの【守備編】として「1対1の対応」「裏への対応」「ポジショニング」について、ぼくの経験の全てを凝縮して、お話ししていきます。今後のプレーに、少しでも役立ててもらえればと思っています。

 

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サイドバックのコツ!守備の1対1と裏への対応

 

個の力を高めないといけない

 

本田圭介選手を始め、日本代表の選手がインタビューで言っているのをよく聞くことがあります。これは、言い換えたら「1対1に強くならないといけない」ということを言っています。どのポジションにも当てはまることで、もちろんサイドバックにも言えることです。

 

では、なぜ、1対1に強くならないといけない(個の力を高めないといけない)のでしょうか?

 

1対1の重要性

今サッカーをやっていて、「1対1の能力を高めたい」と思っているなら、サッカーセンスがあることの証明になります。なんでそう言えるか?というと、プロサッカー選手と同じ考え方(意識)を持っているからです。今それに気付いているということは、たとえ今サッカーが上手くなくても、この後の伸びしろが大きいことがわかります。成長が期待できる、っていうことです。

 

サッカーは、11対11のスポーツです。でも、場面、場面で見ると、1対1で相手と対戦するスポーツ、とも言うことができます。「個の力をもっと高めないといけない!」というコメントをプロサッカー選手がインタビューで言ってるのも、そういうところから来ています。「サッカーは、場面、場面で見たら1対1をしてるんだから、そこで負けないようにしないといけない。」ということを言ってるんですね。攻撃でも、守備でも同じです。それだけ1対1は重要ってことなんです。

 

極端な言い方をすると、相手の選手と1対1の場面になった時に、1対1で勝てる選手が多い方のチームが、試合で勝つ(勝つ確率が高くなる)とも言えます。もちろん、その時のコンディションや戦術なんかも影響してくるんで、絶対ってことじゃないんですけど。

 

だから、「1対1の能力を高める」ってことは、サッカーをやっていく上で、とっても大切なことなんで、いつも頭の中に入れておいてほしいと思います。

 

それでは、さっそく、サイドバックの1対1について話していきたいと思います。

 

サイドバックの守備の1対1!究極のディフェンスとは?

サッカーサイドバックのコツ_守備ディフェンス1

サイドバックの守備の1対1というのは、相手をドリブルで抜かせないようにすることです。その通りなんでけど、実は、もう一つ意識しておきたいことががあります。それは、ボールが無い時の1対1です。これは、相手にボールを触らせないようにする、ということを意味しています。1対1の守備を考えた時、次の2つの事を常に意識することが大切になってきます。

 

2つの1対1

  • 相手にボールを触らせない1対1
  • 相手を抜かせない1対1

 

そでは、もう少し詳しく見ていきましょう。

 

1対1!まず判断するのは、相手がボールを持ってる、持ってないか

 

2つの1対1「相手にボールを触らせない1対1」「相手を抜かせない1対1」を意識することが大切なんですけど、もう少し整理するとこうなります。

 

  1. 相手にボールを触らせない1対1
  2. →「自分のマークしている選手が、ボールを持っていない

  3. 相手を抜かせない1対1
  4. →「自分のマークしている選手が、ボールを持っている

 

1対1と聞くと、「2」をイメージすることがほとんどだと思います。相手がボールを持っていて、ドリブルを阻止する感じ。もちろん、これも大切な1対1のディフェンスなのですが、まず意識したいのは、「1」の1対1です。実はこの「1」のボールが無い時の1対1、これを意識することは、めちゃめちゃ重要です。詳しく説明していきますね。

 

自分のマークしている選手が、ボールを持ってない時の1対1!これが究極のディフェンス

 

自分のマークしている選手が、ボールを持ってない時の1対1、っていうのは、できるだけ相手にボールを触らせないようにする、っていうことです。

 

どういうことかと言うと、相手がボールに触る前に自分がボールに触る、ということです。パスやこぼれ球を相手より先に触るってことですね。これらができると、どうなるかというと、自分が守備しているところからやられなくなります(相手にチャンスを作られない)。

 

自分のマークしている選手が、ボールを持ってなかったら、何も起きないですよね?シュートも打たれないし、ドリブルもされない。

 

例えば、ピストルを持ったギャングがいるとしましょう。ピストルの中に弾(たま)が入ってなければ、ピストルはただのオモチャ。どんだけ性能がいいピストルだって、弾がなければ何も起こらないのです。全然怖くないですよね。(ギャング自体が怖いというのは置いといてください。笑)

 

サッカーの守備も同じ。

 

自分のマークしている選手が、ボールを持ってなければ、ドリブルもされないし、シュートも打たれない、何も起こらないんです。これって、究極じゃないですか?つまり、「相手にボールを触らせない1対1のディンフェンス」これが究極のディフェンスなのです。

 

もちろん、100%ボールを持たれないようにするのは不可能です。なので、できるだけボールを持たせない、触らせないようにします。そうすれば、チャンスを作られる可能性が低くなるからです。

 

では、どうすれば自分のマークしている選手に、ボールを持たせないようにすることができるのでしょうか?

 

自分のマークにボールを持たせない、触らせないためにすること

自分のマークしている選手にボールを触らせないようにしたり、ボールを持たせないためにすることは、2つあります。

 

  • 相手との距離感をできるだけ小さくする
  • 常にインターセプトを狙う

 

<相手との距離感をできるだけ小さくする>
自分のマークしている相手との距離感をできるだけ小さくすることで、パスが来る確率が下がります。相手がパスを出しづらくなるからです。

 

ただ、注意しないといけないのは、相手との距離が近すぎると、フェイク(動くふり)に対応できなかったり、裏を取られやすくなります。なので、試合の状況、ボールの位置を判断しながら、相手との距離をできるだけ小さくしていきます。イメージ的には、ボールが近くにあるほど、相手との距離感は小さくなり、ボールが遠くにあるほど、相手との距離感は大きくなる、そんなイメージです。

 

あと、マークしてるやつが、前を向いているのか、後ろを向いているのかでも、距離感を少し変える必要があります。

 

例えば、マークしてるやつが前を向いているということは、前(縦)に走りやすい状態ってことになります。反対に、自分は、後ろを向いていることになるので、反転する時間が必要になります。その反転する時間を計算して、相手との距離感を保つ必要があります。

 

逆に、相手が後ろを向いてるなら、相手との距離感は小さくします。片手で相手にタッチできるぐらいの距離感がおすすめです。なぜかと言うと、自分が、前にも後ろにも行きやすい距離感だからです。この距離感でポジションを取ると、相手としては前を向きにくいし、自分としては、ボールが来たらカットしやすい距離でもあるのです。もし、相手が反転して前に行こうとしても、ついて行きやすい距離感でもあるからです。

 

どういう状況時に、どの距離感でポジショニングを取るか、というのは常に意識しとく必要があります。プレー中は、考えてたら遅いので、感覚的に体が反応するぐらいまで、練習や試合の中で身に付ける必要があります。振り切られない、裏を取られない距離がベストです。

 

ポイントは、「裏を取られないけど、インターセプトも狙える距離感」です。

 

<常にインターセプトを狙う>
相手との距離感を小さくするだけでは、意味が無い時があります。それは、相手のパス回しが上手い時です。パス回しが上手いと、どんなに距離感を小さくしてても(ぴったりマークに付いてても)、それだけだとパスをつながれてしまいます。ディフェンスの足が届かないところにボールを置いてプレーするからです。

 

そこで、どうすればいいかというと、パスを狙う、狙ってるそぶりを見せる、ということが必要になります。インターセプト(パスカット)を狙う、ってことです。自分のマークしている選手にパスが出てきそうになったら、パスコースに足を出したり、体を入れたりして、「パスを狙ってますよ、パスカットしますよ」っていう雰囲気を出します。

 

常にインターセプトを狙っている雰囲気を出していると、パスの出し手は、かなりパスを出しづらくなります。そして、パスの出し手が「ん?狙われてるな」って感じると、パスの選択肢を変えたり、ドリブルに切り変えたり、必要以上にボールをキープしたり、と、本当だったらやらないことをやり始めます。無理にパスを出してくることもあるでしょう。つまり、精度の悪いプレーをし始めてくるのです。相手が精度の悪いプレーをしてきたら、こっちのものです。相手の精度の悪いプレー、イコール、こっちとしてはボールを取りやすくなる、ということになるからです。

 

相手との距離感をできるだけ小さくしながら、常にインターセプトを狙うことで、こっちが優位な状況を作ることができます。逆に、相手としては、思うようなプレーができなくなります。そうすると、自分のマークしている選手は、ボールを触る回数が減り、その選手のところからチャンスを作られる回数が減るのです。まさに、究極のディフェンス、と言えるでしょう。自分のマークしている選手に、ボールを触らせなければ、何も起こらないのです

 

自分のマークしている選手が、ボールを持ってる時の1対1

サッカーサイドバックのコツ_守備ディフェンス_1対1

自分のマークしている選手にボールを持たせなければ、何も起こらないという話をしました。ただ、相手にまったくボールを持たせないようにすることはできません。なので、相手がボールを持った時のディフェンスも、サイドバックとしてしっかり身に付ける必要があります。一般的に言われている、1対1のディフェンスです。

 

<頭に入れておくこと>
まず、頭に入れておいてほしいのが、サイドバックの位置で1対1になるということは、抜かれると「BIGチャンスを作られてしまう」ということです。クロスを上げられたり、シュートまで持っていかれたりするということです。なので、慎重にディフェンスする必要があります。イメージ的には「ボールを取りに行く」というよりは、「抜かれない(ボールを取りにいかない)」というディフェンスが基本になってきます。

 

<感じること>
次に、1対1の状況になった時ですけど、相手がどいうプレーをしようとしているか、感じることが必要です。抜いてこようとしてるのか、それとも、味方の上がりを待ってパスを出そうとしているのかです。注意しないといけないのは、パスを出そうとして抜いてくる選手もいるということです。なので、基本的には「抜いてくる」と思っておいたほうがいいでしょう。

 

こうやって、相手がどういうプレーをしようとしているかを感じることで、ある程度の予測ができます。相手の選手が、縦に行こうとしているのか、横に行こうとしているのか。で、ある程度、相手選手のプレーを予測することで、自分の体が準備でき、反応しやすくなるのです。

 

<抜かれないための距離感>
抜かれないようにするためには、相手との距離感を少し離してポジションを取る必要があります。ただ、距離感をあまり離しすぎると、抜かれないけどプレッシャーがかからない状態になるので、自由にパスを出されてしまいます。なので、抜かれないけど自由にパスを出されない距離感を取ることが必要です。

 

目安として、相手がロングキックを蹴れないぐらいの距離感がいいです。ロングパスを出されると、展開が一気に変わってしまい、チャンスを作られる可能性があります。なので、それを防ぎたいです。ロングキックの時は、キックモーションが大きくなるのでボールを取りやすくなります。相手からするとマークが近いとロングキックは蹴りづらくなります。

 

で、ボールを取るタイミングを待つんですけど、基本的には、中央に(ゴールに向かって)ドリブルさせないようにコースを切りつつ、サイドラインに追い出すように相手を追い込みます。

 

<判断すること>
そして、2つの判断をする必要があります。

  • ボールを取りに行くか
  • ボールを取りに行かないか

 

この2つです。

 

1対1の場面というのは、ピンチの1つ前ぐらいの状況だと考えてください。すでにお話ししているように、基本的には、ボールを取りにいかないで、ボールが取れる状態を待つ。そして、ボールが取れる状態になったらボールを取りに行く、といったイメージになります。それぞれどう判断していくのかお話ししていきます。

 

<ボールを取りに行かない>

1対1の場面になって、ボールを取りにいかない方がいい時があります。本当の1対1になった時です。本当の1対1というのは、抜かれるとシュートを打たれる、シュートまで持って行かれる、といった場面です。(2対1や3対1など、相手の人数が多い場合も同じです)

 

相手にカウンター攻撃をされた時、よくこういう場面になります。

 

こういった場面の時は、基本的に抜かれないポジションを取ります。少し上のところでお話しした「抜かれないための距離感」を保ちつつ、味方の戻りを待ちます。そして、味方の人数が多い(2対1、3対1の)状態ができてから、ボールを取りに行くイメージです。もちろん、相手がボールコントロールをミスしたりして、ボールが絶対取れる状況になったら、味方を待たずボールを取りに行っても問題ありません。

 

注意したいのは、ペナルティーエリア付近で相手との距離感を開けすぎてしまうことです。ペナルティーエリア付近で、相手との距離感を離しすぎると、シュートを打たれてしまいます。なので、抜かれないで、シュートを打たれない距離感を保つ必要があります。相手との距離感を気持ち小さくするイメージです。

 

この距離感は、個人の能力によっても変わってきます。自分だとどのくらいの距離感だったら抜かれないか、シュートを打たれないか、というのを練習や試合で意識しながら体に覚えさせる必要があります。

 

<ボールを取りに行く>

「ボールが取れそうだ」と判断した場合は、ボールを取りに行きます。
「ボールが取れそうだ」という判断は、

 

  • 相手のボールタッチが大きい
  • 相手がボールタッチをミスした
  • 相手が後ろを向いて困っている
  • 抜かれても後ろに誰かいる

 

です。

 

こういった状況になった時は、ボールを取りに行きます。ポイントは、相手からボールが離れている、相手が判断に迷っている、抜かれても後ろに誰かいる、といった状況になったらということです。

 

これは、1対1をしている相手の選手の能力によっても少し工夫する必要があります

 

例えば、足が速くて縦に行く能力が高い選手と1対1をしてるなら、縦のコースを切って縦に行かせないようにしたほうがいいでしょう。逆に、足が遅くて縦に行く能力があまりない選手なら、わざと縦に行かせてボールを取ったりすることもあります。これは、チームの戦術によっても変わったりします。意図的に縦に行かせて、センターバックと挟み込んでボールを取る、といったやり方もあります。

 

ボールを取りに行くポイントとして、取りきる必要はない、ということです。もちろん、きれいにボールを取って、味方にパスできるのが1番いいです。ただ、そう簡単にはボールを取ることはできません。なので、ボールに触る、ボールを突っつく、ボールを蹴り出す、といったことを意識します。イメージ的には、相手のボールコントロールを乱すといった感じです。無理に取りきろうとして、相手と入れ替わってしまって、逆にピンチになる時もあるからです。

 

ボールに触ることができれば、ひとまず1対1は終わらせることができます。また、相手が1対1で勝負するのを止め、パスに切り替えてもひとまず1対1は終了です。ひとまず1対1を終わらせることができれば、その場面では、相手にチャンスを作られることはありません。次の守備の準備に切り替えて、ポジションを取り直すことができます。この繰り返しがサッカーのディンフェンスになるのです。

 

相手がボールを持っている時の1対1のポイント

  • 抜かれると「BIGチャンスを作られてしまう」
  • 「抜かれない(ボールを取りにいかない)」ディフェンスが基本
  • 相手がどいうプレーをしようとしているか、感じる
  • 相手のプレーをある程度予測する
  • まず抜かれないけど自由にパスを出されない距離感を取る
  • 基本は外に追い出す
  • 相手の選手の能力によって少し工夫する
  • 相手にスピードがあるなら縦を切る
  • ボールを取りきる必要はない
  • ボールに触ればいい

 

プレー中は、これらを1つ1つ思い出しながらチェックすることはできないので、感覚的に判断する必要があります。「こういった状況だったらこうする」という瞬時の判断が求められます。なので、練習や練習試合の中で、これらのことを感じながらプレーすることが重要です。

 

つづいて、サイドバックの守備のポジショニングと動き方について見ていきましょう。

 

サイドバックのポジショニングと動き方、守備編

サッカーサイドバックのコツ_守備ディフェンス5

サイドバックの守備の時のポジショニングと動き方を見ていきます。

実は、すでに、ポジショニングや動き方については、これまでの1対1の話の中で出てきている内容があります。なので、ここでは、補足となるような話をしていきたいと思います。

 

サイドバック守備のポジショニング

まず、ポジショニングの基本として、3つのポイントがあります。

 

  • 自分のマークとボールが見える位置
  • インターセプトを狙える位置
  • 裏を取られない位置

 

この3つです。

 

自分のマークとボールが見えるポジションを取りながら、インターセプト(パスカット)を狙います。同時に、裏を取られないポジションを取ります。つまり、前にも行けて、後ろにも行けるポジションを取る必要があります。

 

ただ、ここで注意しないといけないのが、

 

  • 相手の位置と入れ替わらない

 

です。

 

インターセプトを狙うのはいいんですけど、タイミングが遅れて行ってしまうと、ポジションが相手と入れ替わってしまう場合があります。そうすると、相手の方がゴールに近い位置でボールを持つようになり、ピンチになってしまいます。

 

なので、インターセプト(パスカット)を狙うタイミングが遅れた時は、無理して狙わず、wait(ウエイト)します。待つ、ということです。

 

インターセプト(パスカット)を狙わなかったときのポイントは、

 

  • 相手に前を向かせない

 

です。

 

たとえ、相手にパスがわたっても、決して慌てる必要はありません。相手を前に向かせなければいいだけです。相手を前に向かせなければ、前へドリブルもできないし、シュートもできないからです。

 

そして、相手が前を向こうとする瞬間は、ボールを奪うチャンスです。前を向くということは、ボールを前に出す必要があります。つまり、相手の体からボールが離れるので、ボールに自分の足を出せるようになります。相手とボールの間に体を入れることもできるでしょう。

 

こんな感じで、無理にボールを取りに行かないで、タイミングを見てボールを取りに行くことも非常に重要です。

 

ボールを取るポイント

ボールを取る時のポイントが、3つあります。

 

  • パスを狙う(インターセプト)
  • トラップした瞬間を狙う
  • 振り向こうとした瞬間を狙う

 

です。

 

パスを狙うインターセプト(パスカット)については、すでにお話したので、ここでは、省略したいと思います。

 

トラップした瞬間を狙う
相手の選手がトラップした瞬間というのも、ボールを取りやすいタイミングの1つです。トラップする時って、ボールを止めようとする意識が強いので、どうしてもディフェンスの動きを見なくなる選手が多くなります。なので、そのトラップする瞬間に合わせて、足を出しにいったり、体を当てに行くとボールが取りやすかったりします。

 

あと、トラップした瞬間というのは、トラップした選手の体(足)からボールが離れることが多いからです。トラップミスすることもあるでしょう。その瞬間を狙うのです。サッカーで、「トラップが重要」とよく言われるのも、相手の選手にボールを取られないようにするためでもあったりします。

 

振り向こうとした瞬間を狙う
また、相手が後ろを向いていて(ボールとディフェンスの間に体を入れている状態で)、前に振り向こうとした瞬間も狙い目です。なぜなら、前に行く時にボールが体(足)から離れる事が多いからです。なので、トラップの瞬間にボールを取りに行くのと同じように、振り向こうとした瞬間、足を出してボールをつついたり、体を当てに行ったり、相手とボールの間に体を入れたりします。

 

「トラップした瞬間」と「振り向こうとした瞬間」
この2つの狙いは、大学の時、コーチによく言われたのを思い出します。「トラップした瞬間」、「振り向こうとした瞬間」を狙えと。そして、

 

「体をバチーン、と当てるんだよ!」

 

とコーチはよく言っていました。

 

是非1度試してほしいんですけど、相手がよっぽどうまく無ければ、これでだいたいボールが取れるイメージがあります。

 

「トラップの瞬間」「振り向こうとした瞬間」を狙うポイント

  • 足を出してボールを突っつく(無理に取りきる必要はない。股の間からも足を出せる)
  • 相手の体に、自分の体(腰あたり)を当てに行く
  • 相手の体とボールの間に自分の体を入れる

 

続いて、動き方を見ていきます。

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サイドバック守備の動き方!ボールが自分のサイドに無い時

サッカーサイドバックのコツ_守備ディフェンス2

これまでお話ししたのは、1対1やポジショニングや動き方です。つまり、ボールが自分のサイドにある時の動き方です。ここでは、ボールが逆サイドにある時の動き方について見ていきます。ボールが逆サイドにある時に考えることは、2つあります。

 

  • 自分のマーク
  • カバーリング

 

この2つです。

 

<自分のマーク>
ボールが逆サイドにある時は、自分のマークにぴったり付く必要はありません。相手との距離感を少し大きくとってマークします。

 

なぜかというと、ボールが逆サイドにあるということは、自分とボールとの距離が離れているので、すぐに自分のサイドから攻められることはない、ということになるからです。もちろん、相手チームにロングキックがめちゃめちゃ上手い選手がいて、逆のサイドから自分のサイドまでボールを蹴ることができたら別なんですけど、そんな選手はめったにいないと思います。蹴れたとしても、まず狙ってこないと思います。

 

なので、自分のマークを少し離して見る感じになります。そして、ボールの位置によって、マークしている相手との距離感を調整していきます。すぐに守備の対応をする必要はないけど、ボールが来たらすぐ対応できるようなポジションを取ります。ボールが来たときの準備をするということです。

 

あとは、相手を少し離して見るのは、カバーリングに行けるポジションを取りたいのもあります。

 

<カバーリング>
サッカーの守備で大切な事の1つにカバーリングがあります。カバーリングが上手いチームと下手なチームでは、失点の数に大きく影響してきます。カバーリングは保険のようなもで、もしもの時に、ピンチから助けてくれます。

 

例えば、センターバックの後ろにボールがそれてしまった。センターバックが相手に抜かれてしまった。こんな時にカバーリングが威力を発揮します。それたボールを拾うこともできるし、相手に当たりに行くこともできます。もし、カバーリングする人がいなかったらどうなるでしょう?キーパーと1対1になって、失点する可能性が大きくなってしまいます。

 

カバーリングは、相手の選手を1.5人で見るイメージになるので、守備に厚みを持たせてくれます。サイドバックとして、必ず身に付けなければいけない技術の1つです。

 

マークしながらカバーリング
逆サイドにボールがある時の自分のマークの付き方と、カバーリングの話をしました。つまり、逆サドにボールがある時は、自分のマークを離して見つつ、カバーリングに行けるポジションが取れる動きをする必要があるということです。

 

もし、センターバックの裏にボールが出た場合や、抜かれた場合、カバーリングに行きます。その時は、自分が見てたマークは、放っておきます。まずは、ボールがあるところが優先で、自分のマークしている選手のところには、ボールが無いので、後からマークしなおせばいいだけです。

 

反対に、自分のマークしている選手にボールが来そうになったら、カバーリングのことは忘れて、自分のマークを優先して見るようにします。

 

こうやって、マークしながらカバーリングできるポジションを取るのが、逆サイドにボールがある時の動き方です。

 

カバーリングができてなくて失点してしまった話
先日、ぼくがやってるサッカーの試合があったのですが、カバーリングができてなくて知ってしてしまったケースがありました。センターバックが競った裏にボールがこぼれて、そこに走りこまれて失点をしてしまったという感じです。

 

センターバックが競って、頭でボールに触ったけど、跳ね返すことができず、裏にボールがこぼれました。そこに相手の中盤の選手に走りこまれて、失点を許してしまったのです。

 

たぶん、ボランチがマークしていた選手だったので、ボランチの選手が付いていけば失点することはなかったと思います。ただ、ボランチの選手が最終ラインの裏まで相手に付いていくのはなかなか簡単にできることではありません。

 

もし、この状況で、サイドバックにカバーリングの意識があれば・・・

 

サイドバックの選手がカバーリングに行っていれば、最低でもボールをクリアできていたと思います。

 

点を取られてからでは遅いんですけど、カバーリングの大切さを改めて感じた時でした。

 

マンツーマンとゾーンディフェンスの話

サッカーサイドバックのコツ_守備ディフェンス_マンツーマン_ゾーンディフェンス

ここでディフェンスの仕方についてお話ししておきます。ディフェンスの仕方(マークの付き方)は大きく分けて2つあります。

 

  • マンツーマンディフェンス
  • ゾーンディフェンス

 

<マンツーマンディフェンス>
決まった相手の選手にぴったり付いていく(マークする)のが、マンツーマンディフェンス(以下マンツーマン)です。相手の選手が、右に行こうが、左に行こうが、前や後ろに行こうが、付いていきます。各ポジションで決めた相手を常にマークするディフェンスです。

 

誰が誰につくか決めているので、わかりやすいと言えばわかりやすいディフェンスです。ただ、効率が悪い。フォーメーションのバランスも悪くなる時があります。相手に合わせてどこまでも付いていくマンツーマンは、体力の消耗も激しくなります。なので、1試合を通してマンツーマンをしているチームは、いまはほとんどいないと思います。

 

<ゾーンディンフェンス>
いま主流となっているのは、ゾーンディフェンスです。ゾーンディフェンスは、各ポジションで守備のゾーン(範囲)を決め、そのゾーンにいる選手をマークするというディンフェンスです。今は、ほとんどのチームでゾーンディフェンスをやっていると思います。

 

自分のポジションのゾーンにいる選手だけマークすればいいので、体力的にはとても効率がいいディフェンスの方法です。ただ、相手の選手は、どんどん動くわけですから、自分のゾーンにいた相手の選手が、別のポジションのゾーンへ行ったり、別のゾーンから相手の選手が来たりと、マークする相手が変わります。つまり、混乱してしまうこともあります。誰についていいのかわからなくなるのです。なので、チームとして共通意識を持って、マークの受け渡しをしっかりやらないと、うまく機能しない場合もあります。(マークの受け渡しについては、また別の機会に詳しくお話ししたいと思います。)

 

マンツーマンディフェンスとゾーンディフェンスのメリット(いいところ)、デメリット(よくないところ)をまとめて見ました。

 

マンツーマンディフェンス
メリット(いいところ)
・誰をマークするかはっきりする
・相手にとってはいや

 

デメリット(わるいところ)
・体力の消耗が激しい
・フォーメーションのバランスが崩れる

 

ゾーンディフェンス
メリット(いいところ)
・効率がいい(体力の消耗が少ない)
・バランスよく守れる

 

デメリット(わるいところ)
・誰をマークするか混乱することがある

 

こうやって見ると、マンツーマンとゾーンディフェンスには、いいところとよくないところがあります。そこで、いろんなチームでよく見るのが、マンツーマンディフェンスとゾーンディフェンスのいいとこどりするやり方です。

 

いいとこ取り!マンツーマンディフェンスとゾーンディフェンス
例えば、普段はゾーンディンフェンスをやっていて、相手のフリーキックやコーナーキックの時はマンツーマンディフェンスをする。また、自陣のペナルティーエリア付近、バイタルエリア付近は、マンツーマンディフェンスをする、といったやり方です。

 

基本は、ゾーンディフェンスにしといて、場面、場面でマンツーマンを取り入れる。こうすることで、いいとこ取りができます。

 

限られた選手だけマンツーマンにする
あと、たまに見るのが、限られた選手だけマンツーマンディフェンスをして、その他の選手はゾーンディフェンスをするというやり方です。

 

例えば、相手チームにとてつもなく上手い選手がいる場合などです。その上手い選手だけ、マンツーマンで1人付けて、後はゾーンディフェンスで守る、というやり方です。

 

この前の高校選手権の決勝でもやってましたね。流通経済大学柏高校の三本木選手が、前橋育英高校の飯島選手をマンツーマンで付いていました。

 

実は、マンツーマンってやる方も大変なんですけど、やられる方もかなりいやだったりします。マンツーマンをされる方にとっては、いつもぴったりマークされた状態なるので、自分のプレーをかなり制限されてしまいます。なので、プレーがかなりしづらくなってしまうのです。

 

こうやって、マンツーマンとゾーンディンフェンスを上手く組み合わせることで、相手にとって嫌なディフェンスをすることができます。やりかたによっては、ディフェンス力が上がったりもするのです。

 

サイドバックの守備でオフサイドラインを意識した動きとポジショニング

サッカーサイドバックのコツ_守備ディフェンス_オフサイドラインを意識

サイドバックの守備で忘れてはいけないのが、オフサイドラインを意識したディフェンスです。オフサイドトラップ(意図的に相手選手をオフサイドにすること)ですね。オフサイドトラップは、めちゃめちゃ効果的な守備の戦術の1つなので、これができるのとできないのでは、ディフェンス力に大きな差が出てきます。もちろん、1人ではできないので、チームとして意思統一する必要があります。

 

もし、オフサイドトラップを仕掛けられない場合、相手に広いスペースを自由に使われ、チャンスを作られることになります。逆に、オフサイドトラップを仕掛けることができたら、相手のプレーを制限することができます。そうすることで、相手のチャンスの回数を減らすことができるのです。

 

ただ、気を付けないといけないのが、オフサイドトラップをかけるタイミングです。これをミスると逆に大ピンチになることがあるからです。

 

なので、ただやみくもにオフサイドトラップをかけるんじゃなくて、その時の状況をしっかり判断して、オフサイドトラップをかける必要があります。ポイントは、

 

  • 自然にオフサイドトラップにかける

 

です。

 

<自然にオフサイドトラップにかける>
オフサイドトラップについては、また別の機会に詳しくお話ししたいと思っているので、ここでは、ポイントを絞ってお話しします。

 

相手選手を意図的にオフサイドにするのがオフサイドトラップなんですけど、できれば「ラインを合わせたら、相手選手が自然にオフサイドトラップにかかった」といった感じにしたいです。

どういうことかというのをお話ししますね。

 

オフサイドトラップの基本
まず、相手の選手をオフサイドトラップにかけるためにすることは、オフサイドライン作るところから始めます。簡単に言うと、ディフェンスラインが横一列にポジションを取る、ってことです。このブログを見てる人なら説明不要だと思いますが、自陣の選手を後ろから数えて、二人目の選手の位置が、オフサイドラインになります(実際に線なんか無くて、見えない仮想の線ですね)。

相手選手が、このラインを越えている時にパスが出されて、パスが通ると「オフサイド」ということになります。

 

オフサイドラインの作り方
オフサイドラインの作り方はいろいろあるんですけど、基本的には、基準となる選手を決めて、他の選手が基準となる選手のポジションの位置に合わせる形になります。基準にする選手は、真ん中にいるセンターバックの選手が多いいです。

 

マークしている相手の選手がいると思うので、マークしながら、状況をみて、ラインをそろえたり、そろえなかったりします。

 

よく、ラインコントロールと言われるのは、このオフサイドラインを上げたり、下げたりすることを言っています。ラインを上げすぎると、裏のスペースを使われやすいですし、ラインを下げすぎると、前のスペースを使われてしまいます。なので、上げすぎず、下げすぎずといった感じでラインを作る必要があります。

 

注意したいのは、オフサイドトラップに頼りすぎてはいけない、ということです。オフサイドぐずれ、という言葉があるように、オフサイドトラップをかけようとして、オフサイドを取れずに、失点してしまうケースです。なので、まずは、自分のマークを捕まえる。そして、オフサイドラインを作る。この優先順位は忘れてはいけません。

 

優先順位

  1. 自分のマークを捕まえる
  2. オフサイドラインを作る

 

なので、絶対オフサイドを取れる、というタイミング以外は、相手選手について行くようにした方がいいでしょう。オフサイドを取れなくても、相手について行けば、決定的なチャンスを作られることは、そうそうないからです。

 

あと、ボールが出てきそうにないのに、自分のマークしている選手が裏のスペースにポジションを取ろうとする時があります。そんな時は、付いて行かずに、オフサイドラインをキープしても問題ありません。オフサイドラインをキープしていれば、相手の選手が裏のスペースにポジションを取ったとしても、パスが出てきたらオフサイドになるからです。

 

ボールの状況と、自分のマークしている相手の動きを判断する。そして、オフサイドが取れそうならオフサイドラインにポジションを合わせる、といった感じでオフサイドラインを作っていきます。

 

サイドバック守備の動き方とポジショニングで意識しておきたいこと

サイドバックの1対1の守備や動き方、ポジショニングについて話をしてきました。

 

最近のサッカーは、どのポジションでも、攻撃と守備ができて当たり前になってきています。特に、サイドバックは、攻撃の起点として、試合の中で重要な役割を持つようになってきています。ただ、「守備ができないサイドバックはサイドバックじゃない」のは、今のサッカーでも変わりません。実際、サイドバックは4:6(攻撃4 対 守備6)の割合のイメージを持つ必要があると思います。チームや戦術によっては、この割合が変わってくることもあるでしょう。

 

サイドバックに攻撃力があるのはとても魅力的です。でも、監督の立場で考えると、守備ができないサイドバックは、レギュラーとして使いづらいです。結局、守備ができないと失点につながってしまうからです。なので、守備がしっかりできて、プラス攻撃もできる、といった意識が必要です。

 

<足の速さはそこまで気にしない>
自分の足が速い、遅いは、そこまで気にする必要はありません。足が遅いなら判断のスピードを速くすればいいし、足が遅いなりの間合いやタイミングでやればいいだけです。もちろん、足が速いに越したことはないので、長期的に足が速くなる工夫は必要だと思います(走るフォームの見直しやトレーニングの実施)。

 

<サイドのスペシャリスト>
サイドバックは、「サイドのスペシャリスト」です。どのポジションもそれぞれ特有の間合いやタイミングと言うものがありますが、サイドバックにも独特の間合いと言うものがあります。いくらボールコントロールが上手い選手であっても、サイドバックのポジションに慣れてないと、ボールを取られたり、ミスが多くなったりするものです。なので、サイドバックを専門としている選手が必要なのです。

 

1対1が強いチームが強い

 

「1対1が強いチームが強い」

 

こんな言葉を聞いたことがあるでしょうか?レベルが高いチームになると、こういった意識を持つことが多くなります。

 

サッカーは、11対11のスポーツです。でも、場面、場面を見ると1対1になります。つまり、1対1が強ければ、試合に勝つ可能性が高くなるのです。

 

なので、1対1の練習をしたり、「個の力を高めないといけない」と言われたりするのもそのためです。

 

<プロサッカー選手と中学生の違い>
例えば、プロサッカー選手と中学生が試合をしたとしましょう。
当たり前ですが、プロのチームが勝つと思います。

 

プロだから勝てる。

 

その通りなんですけど、11対11で1人1人の能力を比べると、プロサッカー選手の方が能力が高いから勝てた、とも言えます。つまり、1対1で明らかに能力の差があるから勝てた、1対1が強いから勝てた、とも言えます。

 

これが、プロチーム対プロチームの戦いだと、1人1人の能力がそこまで変わらないので、勝ったり、負けたりします。もちろん、勝ち負けには、戦術や当日のコンディション(体のコンディション、気持ちのコンディション)も影響します。1対1で能力が低くても、勝てたりするのはそのためです。

 

<これぞサイドバックの1対1>
今でも覚えてるんですけど、「これぞサイドバックの1対1」っていう試合があります。10年前のJリーグの試合です。

 

2008年 J1 第22節 FC東京×東京ベルデ(味の素スタジアム)での試合。現在、インテルミラノの長友選手が、FC東京にまだいたころです。

 

実は、対戦相手のヴェルディ川崎には、元ブラジル代表で今は中国の上海上港でプレーしているフッキがいたんです。10年前の試合ですが、今でも鮮明に覚えています。なぜかというと、その時サイドバックで出場していた長友選手が、フッキ選手を完全に押さえた試合だったからです。

 

当時、フッキはJリーグで手を付けられない選手でした。他を圧倒するパワフルなプレーは、明らかにJリーグにはいないレベルの選手でした。同時に、言動や振る舞いが悪かったのも目立っていたのです。

 

で、そんなフッキを、Jリーグ2年目の長友選手が完全に押さえたのです。

 

ゴリゴリのプレーをしてくるフッキに対して、長友選手は当たり負けしてなかったですからね。1対1で抜かれない。体を当てられても倒れない。

 

「長友、すげー」

 

と思ったのと同時に、サイドバックでの1対1の大切さ、と言うのを改めて感じました。今でも鮮明に記憶の中に残っている試合です。

 

その後、長友は、日本代表に選ばれ、フッキはブラジル代表に選ばれたりしました。つまり、世界レベルのサイドでの1対1がJリーグの試合で見れたことになります。

 

声も技術

声が出せるか、出せないかで、その選手の評価は大きく違ってきます。もちろん、声を出せる選手の方が評価が高いし、重宝されます。

 

声を出すというのは、コーチングする、という意味です。がんばろうぜ!っていう、チームメイトを鼓舞(こぶ)する声も大切ですなですけど、味方への指示、要求する声の方が大切です。どこに動いてほしいのか、どこにパスを出してほしいのかといった声です。

 

特に、ディフェンスラインにいる選手は、声が出せると守備力が変わってきます。

 

近いポジションの選手に声を出すことが多くなるんですけど、サイドバックだと、サイドハーフ、ボランチ、センターバックに対して声を出すことが多くなると思います。もちろん、全てのポジションの選手に対して声を出しても(コーチングしても)問題はありません。

 

<サイドバックの声が重要になる時>
サイドバックが声を出すときに、とても重要な場面があります。それは、ボールが逆サイドにある時です。なぜなら、チーム全体を見ることができるからです。

 

<声も技術>
これは、高校の時のコーチが教えてくれて、今でもぼくの心の引出の中に入っている言葉です。声を出せる選手、出せない選手では、試合の中での重要性がまったく違ってきます。足元の技術や体力が少し劣る選手であっても、声を出せる(指示できる)ことで、全体としての評価が高くなることもあります。それだけ声を出す(指示ができる)ということは、サッカーの中でとっても大切な技術の一つです。

 

最後は、気持ち

どんなにうまくても、どんなに強くても、これがないと絶対高いレベルの選手にはなれません。

 

それは、

 

気持ち

 

です。

 

中学生や高校生の時、まわりに上手いやつがたくさんいました。~選抜やプロから注目される選手。高校に特待生で入ったにもかかわらず、途中でサッカーを辞めてしまうやつ。高校で注目されたけど、高校卒業と同時にサッカーを辞めてしまうやつ。

 

共通するのは、気持ちの弱さ。

 

上手くなりてー
ぜったい負けねー

 

この二つの強い気持ちをどれだけ持ってるか。これでだいぶ違ってきます。これは、口に出して言わなくてもいいんです。自分の心の中に持っていればいいのです。今は下手かもしれないけど、この気持ちをもっていれば、必ず上手くなります。

 

<気持ちがすごく伝わってくるプロサッカー選手のサイドバック>

プレーを見ていて、強い気持ちが伝わってくるプロサッカー選手がいます。浦和レッズでサイドバックをやっている、槙野選手です。

 

相手に絶対負けない、という雰囲気が見ていてすごく感じます。これもすごく大切で、こういう「絶対負けないオーラ」を出してると、相手が勝負しづらくなります。

 

間違えてほしくないのは、別にけんか腰になれ、ということではありません。闘志をむき出しにしてプレーはするけど、頭の中は冷静。これが大切です。

 

心は熱く、頭は冷静にです。

 

<あきらめない姿勢>
そして、あきらめない姿勢も大切なのは言うまでもありません。もし、抜かれた場合でも、あきらめない。抜かれたら、自分の責任として、場面が変わるまで追いかけていく。

 

  • ミスをしてもあきらめない
  • 負けててもあきらめない
  • 文句を言われてもあきらめない
  • 苦しくてもあきらめない

 

あきらめない姿勢、気持ちを持っていれば、必ずどこかで自分の成長につながってきます。それが、その試合なのか、次の試合なのか、来年なのか、10年後なのか、それは人によって変わってくると思います。「あのときあきらめなくてよかった」と思える時が必ず来るはずです。その時まで、あきらめない気持ちを持ってほしいと思います。

 

<おわりに>
今回、サイドバックの守備に焦点を当ててお話ししてきました。実は、もうお気づきかも知れませんが、今回お話しした話は、どのポジションの守備でも当てはまることがほとんどです。つまり、サッカーの守備というのは、基本(軸)がわかっていれば、それを別のポジションにも応用できるのです。もちろん、各ポジション(場所)で、間合いやタイミングは違ってきます。そこは、練習や試合の中で慣れていく必要がありますが、基本(軸)が身についていれば、それほど難しいことではないでしょう。今回お話ししたことを、是非実践で試してほしいと思います。

 

サイドバックというサッカーで重要なポジションを通して、スキルと気持ちを高め、今の自分より少しでも成長した自分に出会えることを願っています。

 

それでは、今回もありがとうございました。

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キャプテン(管理人):イノ

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イノです。今は、サッカーとゴルフをメインに活動しています。今後は、もっと色んなスポーツに取り組み、スポーツの素晴らしさと楽しさを伝えていきたいと思ってます。世界中で「スポーツを夢中にする」のが目標です。詳細

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