「2時間で、500球打ちました!」
(どうだ、すごいだろ!的な感じ←ちょっとドヤ顔で)
と話してた人がいました。(昔の私です・・・・笑)
まだゴルフを始めたばかりのころ、打ちっぱなしに、「打ち放題」のシステムがあることを知った私。打ち放題で、何球打てるか、ということに命を懸けていた時期がありました。笑
2時間2000円でしたから、1球10円で計算すると、5000円分打ったことになります。お金だけで見ると、3000円得した計算。ちなみに、14.4秒に1球打ったことになります。(どうでもいい話ですけど・・・)
ただ、これは、本当にゴルフの練習になったのでしょうか?
上達したかどうかを考えると、疑問が残ります。
では、打ちっぱなしの練習方法は、どうすればいいのでしょうか?
目次
ゴルフ打ちっぱなし初心者が知る打ち放題メリットデメリットって何?
打ちっぱなしで、何球でも打っていいシステム「打ち放題」。
時間制限は決まっているものの、非常にお得なシステムです。
お得なシステムですが、メリットとデメリットがあります。
打ち放題は、メリットとデメリットを理解した上で、上手に利用したいものです。
メリット
- 定額で何球も打てる
- 1球いくらかかるか考えなくてもいい
- 遊び球が打てる
デメリット
- 制限時間が決まっている
- 基本動作(※1)の意識が低くなる
(※1)基本動作
・グリップ
・アドレス
・スイング
・フィニッシュ
例えば、以下のようにイケてないことをやってしまいがちです。
・グリップは握りっぱなし
・どんなアドレスで打ってるか気にしない
・ボールが曲がっても気にしない
・素振りでイメージを作らない
・フィニッシュを気にしない
・次のボールを打つことだけに集中する
お得な打ち放題も、これらのメリット・デメリットを理解していないと、お金と時間を無駄に使うことになります。
ゴルフ打ちっぱなし練習方法で初心者に効果的な5つのポイント
打ち放題を効果的に利用するため、知っておきたい5つのポイントがあります。
- ポイント1 量質転化を理解する
- ポイント2 目的を明確にする
- ポイント3 遊び練習と本気練習
- ポイント4 遊び練習と本気練習をミックスする
- ポイント5 短い距離のアプローチ練習に特化する
では、具体的に5つのポイントの内容を見て行きます。
ポイント1 量質転化(りょうしつてんか)を理解する
「量質転化(りょうしつてんか)」という考え方があります。
【量質転化】
量(数を多くこなすこと)が、質(いい結果やいいパフォーマンス)に転化する(変わる)
経験ありませんかね?
例えば、
●算数で九九を無理矢理覚えてたけど、ある日無意識のうちに言えたり計算できるようになった。
●英語を勉強していてわからなかったところが、ある日からわかるようになった。
●サッカーの毎日の練習で、できなかったり、上手くいかなかったことが、ある日できるようになった。
などなど、ある日グーンといい結果が出たり、パフォーマンスが上ったりすることがあります。
このような状況を、量質転化と言います。
これは、日々1日単位で見ると、成果、結果が出ていないように見えるが、積み重ねていく(量をこなす)ことで、いい結果、いいパフォーマンスを出すことができる(質に転化される)、ということです。
量が質に変わったっということですね。
ゴルフもこれを利用しない手はありません。
そして、打ち放題は、量をこなす練習にぴったりです。
ポイント2 目的を明確にする
次に、打ち放題を効果的に利用するためには、目的を明確にすることが、非常に大切です。
目的を明確にするとは、
「どういった意図でボールを打つか」
をはっきりさせるということです。
そこで、2つの練習方法を意識して練習します。
- 遊び練習
- 本気練習
遊び練習と本気練習ってなんでしょう?
ポイント3 遊び練習と本気練習
遊び練習と本気練習は、こういうことです。
- 遊び練習・・・基本動作を無視して自由に打つ
- 本気練習・・・本番を意識して打つ
では、具体的に見ていきましょう。
【遊び練習】
遊び練習は、ゴルフの基本的な動作を無視して打つイメージの練習です。
たとえば、こんな感じ。
・目をつぶって打つ
・ボールを見ないで正面の鏡を見ながら打つ
・いつもやらないスイングで打つ
・片足を上げて打つ
・片手で打つ
・ボールをミートする感覚を得るためだけに打つ
・極端に早くスイングする、遅くスイングする
・極端にフェースを開いて打つ、閉じて打つ
普段の練習では、やらないようなことを意図的にやるのが、遊び練習です。
1球いくらで練習する時は、もったいなく感じてしまうような打ち方も、打ち放題であれば気にせずできます。
遊び練習は、クラブの振り方、ボールの当て方を感覚的に身に付けるイメージの練習です。
・こう握ったら、こう飛ぶ。
・こうスイングしたら、こう当たる。
といったイメージ。
ゴルフに限らず、スポーツは、教えてもらったり、見て、聞いただけでは、同じことができないことがあります。
そんな時、遊び練習をすることで、できなかったことが、できるようになることがあります。
遊びの中から身に付ける、体で覚える、といったイメージです。
【本気練習】
本気練習は、本番を意識して練習をします。
つまり、コースで打つことをイメージする練習です。
基本動作を常に意識します。
<基本動作>
- グリップ
- アドレス
- スイング
- フィニッシュ
1打1打、必ず基本動作を意識して練習します。
ポイント4 遊び練習と本気練習をミックスする
遊び練習と本気練習を交互にやるのも効果的です。
例えば、
- 前半、後半で分ける
時間の前半は遊び練習、後半は本気練習 - 打数を決める
最初の10打は遊び練習、次の10打は本気練習(これを交互に続ける) - 短い時間で区切る
最初の5分間は遊び練習、次の5分は本気練習(これを交互に続ける)
としても問題ありません。
遊び練習と本気練習をミックスするのもありです。
- 基本動作は意識しつつも、ボールだけ見て打つ(ボールから目を離さない練習)
- 基本動作は意識しつつも、ボールの当たる感覚だけを意識してボールを打つ
などです。
目的(どういった意図でボールを打つか)を明確にしていれば、問題ないということです。
ポイント5 短い距離のアプローチ練習に特化する
打ち放題の練習でお勧めなのが、短い距離のアプローチ練習に特化するということです。
普段の練習で、30ヤード以下の距離の練習ってあまりやらないんじゃないですかね。例えば、10ヤード、5ヤード、3ヤード、1ヤード。これくらいの距離の練習って、やらない人がほとんどだと思います。
1球いくらで打つ場合、短い距離打つのって少しもったいない気がしますからね。打ち放題なら、その辺気にせずに打てるのでお勧めです。
あと、ボールを飛ばす距離が短いってことは、ボールを長い距離飛ばす時に比べて、
- スイングの動作、幅が小さい → 時間がかからない
- ボールが飛ぶ距離も短い → 時間がかからない
- スイングを見直すのも少ない → 時間がかからない
ということになります。
1球打ってから、次のボールを打つまでの時間が短くて済みます。なので、ボールを打つ回数が自然と増える。これって、打ち放題が相性ピッタリって思いませんか?球数を気にする事なく打てるので、相性抜群です。
打ち放題では、短い距離のアプローチに特化することで、効率的な練習をすることができます。
ゴルフ打ちっぱなし練習方法のまとめ
打ち放題を効果的に利用するポイントを見て来ました。
- ポイント1 量質転化を理解する
- ポイント2 目的を明確にする
- ポイント3 遊び練習と本気練習
- ポイント4 遊び練習と本気練習をミックスする
- ポイント5 短い距離のアプローチ練習に特化する
ポイントは5つありますが、6、7、8、と増やしていくのも全然ありです。常に考え、目的意識を持っていれば、どんな練習をやっても問題はないのです。
補足ですが、本番練習の基本動作として、本来は、ルーティーン(いつも行う動作)、も意識する必要があります。ルーティンについては、また別の機会に書きたいと思います。
なので、本来、常に意識する基本動作としては、
・ルーティーン
・グリップ
・アドレス
・スイング
・フィニッシュ
ということになります。
少し、時間がかかるルーティーンは、1球いくらで練習する時に練習すればいいでしょう。なので、打ち放題では意図的に省いていいと思います。
あと、ボールを飛ばす距離が長くなるにつれて、ミスも多くなります。ミスの後は、チェックする箇所も多くなります。グリップやアドレスを変えたり、スイングを変える。素振りをして新しいイメージをつかむことも必要。時間をかけて打つことが多くなります。
つまり、打ち放題には向いてないんですよね、長い距離の練習には。
なので、ゴルフ練習場では、長い距離、短い距離を分けて練習するのが、最も効率的な練習方法になります。
【結論】
- 長い距離の練習 → 1打いくらで練習する
- 短い距離の練習 → 打ち放題で練習する
打ち放題を効果的に利用して、スコアアップできるようがんばっていきましょう。
今回も、ありがとうございました。